トヨタ、販売店の資金3兆円を一括調達するということです。

簡単にいうと販売店、要するにカーディーラーがお客さまに分割払いで車を売るときの話です。
お客さまからは車の販売代金を一括で受け取れないので、金融機関から資金調達するなどして、車を売り、お客さまから分割払いで回収していく、その際に金利で稼ぐというモデルです。

この資金調達を全国のディーラーで個別にやるのではなく、トヨタファイナンスがまとめて実施するということです。
中の事情はよくわかりませんので、トヨタを始めとした自動車メーカーの金融業の強さからすると、これまでやってなかった？と感じるところはありますが、まあいいでしょう。

効率化が図られることは間違いありません。金融機関、特に地銀などは重要な融資先を失う可能性もあり、これは小さな問題ではありません。

視点を変えると、ディーラーは車を売ることが存在価値です。資金調達とはまったく性格が違います。
専門外のことをまとめられるところはまとめてやって、自分たちが集中すべき領域に集中していかないと生き残っていけなくなる可能性があることを示唆しているように見えます。

そのためにはM&Aによる合従連衡も必要ですが、具体的な業務におけるアライアンス、業務提携も選択肢の１つです。
自分の会社が何をやるべきなのか、を見極め、そこにどう集中するのか、経営者は徹底的に考えないといけない部分でしょう。

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