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ROICがWACCを下回るということの意味となぜそれが放置されるのか説明しました。

「投下資本利益率(ROIC)」が、資金調達の費用を表す「加重平均資本コスト(WACC)」を下回っている状態を調べてそれを潰していった、というのが昭和電線ホールディングスの事例です。

これがどういうことなのか、簡単に説明します。

ROICとか省略すると、なんとなくわかった気になりますが、投資額に対する利益率です。簡単にいえば利回りでしょう。年間何%儲かるということです。たとえば1億円投資して、500万円利益が年間出そうであれば、5%というわけです。

一方でWACCとは何なのか、ということですが、加重平均資本コストのことで、加重平均されているのは、支払利息に代表される負債コストと株主資本コストを加重平均したものです。要するにこれだけ稼げないと金利や株主還元ができない、という率です。仮にこれが6%だとすると、先ほど例に出したROICが5%では失格、ということなわけです。

WACCについては以下で解説していますので、参考にしてください。

○DCF法の重要テーマである割引計算について
https://ma-japan.info/archives/515

それではなぜこんなことが放置されているのでしょうか。
それは経営者に資本コストの意識がないから、あるいは薄いからでしょう。

これはなかなか難しく、事業責任者である執行部隊にこれを考えて実行してもらうというのは本当に難しいのです。
たとえばさきほどのROIC5%の事業は、WACCが6%の企業では失格なわけですが、WACCが3%の企業では歓迎される事業なわけです。

そうするとこうした評価は執行部隊から離れた立場で行うのがベターです。
そうした部隊が企画部隊であり、社外役員を含めたガバナンスが重要になってくるのだと思います。

その意味、役割を経営者が理解できなければ、理解していても実行できなければ、進歩はありません。
しかし、事業責任者、現場感覚だけでは、決してクリアできない領域でもあるのです。

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