住友商事が最大2,000億円を投資し、蓄電池を全国に広めるということです。本事業に関するポイントは以下のとおりです。

・2030年までに最大2,000億円を投じ、最大300万キロワットまで総容量を増やす
・その結果、年間数十億円の利益を獲得できる見込み
・足元ではJR九州沿線の遊休地に6,000キロワットの蓄電池を設置し、九州で6万キロワットまでの容量を目指す

まず最大、という表現が多く、これはまだ目的地がはっきりしていないためでしょう。

九州で6万キロワットで、全国で300万キロワットを目指すというのは、スケール的にも厳しく、詳細はこれから、という部分がまだ多分にあるはずです。
新規事業はわからないことだらけですから、これが悪いわけではもちろんありません。

今回の2,000億円の投資で数十億円ということですから、投資対効果はそれほどよいわけではありません。
ここでうまくいけば、他の国への展開も想定しつつ、ということになるのでしょう。

ビジネスのボリューム感ですが、日本の年間の電気使用量は2,000テラワットということです。１テラワット＝10億キロワットということですから、2兆キロワット、そのうちの300万キロワットというのはごくわずかであることは間違いありません。桁が間違っていたら、すみません。

蓄電というのは期待値が高く、災害時など有効なものではありますが、これまた難しいビジネスであることも間違いなさそうです。

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