オルツの粉飾と八田先生

オルツの粉飾を見逃したことについて、我らが八田先生は憤っていることでしょう。
八田先生は、オルツのような危険性の高い新興企業の監査は大手監査法人に任せるべきだというご意見です。
中小監査法人ではそのノウハウが不足しているため、大手に任せるべきだという理屈は理解できます。
しかし実態としては、経営者の誠実性や業績に問題がない企業であっても、大手は経済合理性を理由に契約を避ける傾向があります。規制が厳しくなり、大手は責任が重くなった結果、リスク回避の姿勢が強まっているのです。
対応策の一つとしては、規制を強化し、大手にその責任を負わせることが考えられます。
しかし、それでは経済合理性がなく、その場合は国営化して税金を投入し、監査業務を行うことになるでしょう。果たしてそこまでして危険性の高い新興企業を監査する価値があるのかというと、答えはノーです。
上場会社としての責任を軽視する、あるいはそもそも理解できないレベルの企業は、上場させるべきではありません。上場後に問題が生じた場合は、それを是正しなければなりません。そして、監査を受ける体制にない企業は監査を受けなければよいのです。当然、罰則は受けますが、多大なコストをかけて監査を受けるということは、それだけの社会的責任を負っていることを意味します。
大手監査法人にも多くの問題があります。しかし、被監査会社側の問題の方が圧倒的に大きく、現時点では監査法人の問題に本格的に切り込むことが難しい状況なのです。
Professor Hatta is no doubt outraged over the failure to detect accounting fraud at Altz.
He has argued that audits of high-risk startups like Altz should be entrusted to major audit firms.
The reasoning is clear: small audit firms lack the necessary expertise, so major firms should take on the role.
However, in reality, even companies with no issues in management integrity or performance are often avoided by major firms, who cite economic rationality. As regulations have tightened and the burden of responsibility has increased, large firms have become more risk-averse.
One potential countermeasure would be to strengthen regulations and obligate major firms to take on such audits.
However, this would lack economic rationality, and in such a case, the task would likely have to be nationalized, with taxpayers’ money funding the audits. Whether such an effort is worth it for high-risk startups is questionable—the answer is likely no.
Companies that underestimate or fail to understand the responsibilities of being publicly listed should not be listed in the first place. If issues arise after listing, they must be corrected. Furthermore, companies that are not in a position to undergo an audit simply should not undergo one—though naturally, they would face penalties. The fact remains that incurring significant costs for an audit signifies the assumption of significant social responsibility.
While large audit firms certainly have their share of problems, the issues on the side of the audited companies are far greater. At present, it is difficult to address the problems of audit firms head-on, given this imbalance.
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