1,000万円で買える会社とは?個人M&A・スモールM&Aと起業(2019年7月24日改定版)
今日は、「1,000万円で始めるM&Aと起業」というテーマで、お話を進めていきたいと思います。
会社を始めるときに1,000万円程度準備することは比較的多いと思います。その1,000万円を起業家がどうやって集めているのかというと、政策投資金融公庫、以前の国金(コッキン)が筆頭でしょう。ここでは色々な融資プログラムがあり、これからビジネスを始めていこうとされる方には比較的、前向きに資金を融資してくれます。
また、それ以外にも制度融資と呼ばれているものが金融機関には準備されていて、起業家が300万−500万円をアルバイトをして貯めたり、知り合いから集めたうえで、こういった金融機関や制度を利用することにより、1,000万円準備することはやってできないことはないのです。
なぜ、1,000万円なのでしょうか?
・以前は株式会社を作るのに、1,000万円が最低資本金として決められていた名残があります。
・以前は退職金の一部を退職後のビジネスを作っていこうとされる方が、1,000万円程度は出せた方が多かったという理由があります。
・敷金、設備投資、運転資金で1,000万円程度が必要なことが多いという現実があります。
1,000万円を集めた起業家がしたかったことは何がしたかったのでしょうか?
1,000万円が手元にあると、かっこいいお店や事務所を作ってしまうことが結構あります。やり甲斐や生き甲斐のために1,000万円使って起業をするという方も多いでしょう。しかし、本来の目的は「稼ぐ」「それを元に生活する」ということであったはずです。
それでは、稼ぐためにどんな手段があるのでしょうか?
以前からの起業のパターンであるゼロベースでビジネスを始めるというやり方もよいでしょう。商品、サービス、店舗設計、顧客開拓もすべて自前でやるわけです。
その一方でM&Aでロケットスタートするという手もあります。M&Aで買収してビジネスを始めると初日からスタッフがいて、売上が立っているのです。ゼロベースでビジネスを始めたことのある方であればその凄さはよくお分かりになると思います。
さらに1,000万円で買えるビジネスというのは思ったよりもあるのです。「稼ぐ」ためにM&Aによるロケットスタートの可能性、選択肢もあるということをぜひ知っておいていただきたいと思います。数百万円の案件もネットマッチングサービスでもたくさん扱われています。しかし、こうした案件はいわゆる「訳あり」物件でもあり、その訳ありを解消できる方にとってはおいしい案件ではありますが、安く買えるからやってみよう、としか考えていない方が買収すると失敗する可能性がとても高くなります。
ネットマッチングサービスで気をつけなければならないのは、M&A仲介サービスを扱っている会社では、まず売れないだろう、と判断され、売り案件にならないものも、専門家を通さずに売り案件として、公開されてしまうことです。これは売り手の選択肢を広げるという意味ではとても大切なことですが、買い手からするとノイズが増えることになります。検討をしたが、この状態では買えるはずない、というものについても時間をかけて検討をしなければなりません。その時間をいとわず、売り案件の目利きができる方であれば大丈夫だと思いますが、そういう方は少ないはずです。
300万円で会社員は小さな会社を買いなさいとする書籍もよく売れ、実際にこのパターンでの起業を試みる方も増えてきました。一方で、予備知識なしに安易に買収をしてしまい、お困りの方のご相談も増えてきています。これに対応するためには自らが情報をとり、情弱にならないことです。
時々、実務経験もなく、資金もないが、買収をしたい、金融機関がお金を貸してくれないが、どうしたらよいのか、と悩まれている方を目にします。金融機関も今はM&A、事業承継用の融資をかなりするようになっています。まだ十分でない部分もありますが、お金が借りれない原因は、あなたに信用がないからです。実務経験もない、資金もない、何ができるのかわからない人にお金を貸すはずがありません。貸した金は確実に返済される、当然利息も払っていただけると金融機関が認定した方だからお金が借りれるのです。逆に見れば、実績があって、経験があって、事業計画にも説得力がある方には融資もつくし、お知り合いの方も出資も考えてくれるはずです。
300万円で買える会社はたしかにいくつもあって、当社でも今年だけでも何件もそのサポートをしてきました。実際には300万円で買える会社も今は赤字であることも多く、しばらくは赤字に耐えられるだけの体力、資金力が必要で、できれば1,000万円程度の資金力があったほうが、運営に余裕がでてくると思います。カツカツの状態で赤字会社を経営するのは簡単ではありません。したがって、事業計画をざっくりでもよいのでしっかり作り、買収資金だけでなく、どこまで資金が必要なのかを把握し、実際の検討を進めていくことが求められます。難しいように聞こえるかもしれませんが、マイクロビジネスの場合にはそれほど難しいことではありません。ご自身で学習し、迷ったときにしっかりとしたアドバイスをくれる仲間がいれば十分に対応可能です。
JMAAではそのきっかけとなる無料セミナー(https://www.jma-a.org/seminars)を全国で開催しています。ぜひ都合のよい会場、日程でご参加をご検討ください。
本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。M&A仲介・アドバイザーを事業としたい方・既にされている方へ | |||
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