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今の時期にとんでもない!けど、冷静に考えるべき脱・中小企業優遇策とソフトバンクGの非上場化検討

この週末にいよいよ首都圏でも移動自粛がかかりました。各国の状況、情報を整理すると、どうしても感染拡大を防ぐ必要があり、さまざまな制限は止むをえないものと理解しました。人工呼吸器が不足しており、そのキャパを超えると死者が大幅に増えることは確実のようですから、これだけは避けなければなりません。

以前は情報が錯綜している部分はありましたが、問題は指摘されつつも安倍総理、小池知事のメッセージもシンプルになりつつあります。

さて、そんななか、日経の記事ですが、日本の生産性の低さは中小企業優遇策が問題だという記事です。
いやはやなんともタイミングが悪いのですが、実際理解できる内容です。

企業の生産性、財務体力は規模が大きくなったほうが有利で、コロナのような危機的状態で、すぐに経営危機になってしまう中小企業が多いのはそもそも、中小企業を優遇する税制などに問題がある、という内容です。

たしかに理解できるものではありますが、記事とする時期が悪すぎますね。
そして一般論としては正しい。私の感覚では7−8割はそのとおりです。残りの2−3割は中小のほうがむしろよい、という意見です。大企業は、生産性が高い、それは標準化、システム化によって実現されています。イオンモールに行くと、どこへ行ってもほぼ同様のオペレーションがされています。これが生産性の高さです。

したがってイオンと正面から勝負する中小企業は勝ち目がありません。しかし、イオンはいいけど、どこにいっても同じものばかりだと飽きるなー、という層は、大将1人でやっている粋な小料理屋にいったり、セレクトショップを探したくなります。そして、そこにしかない価値を提供できる中小企業は、価格競争になりにくい。そこで大手ができない価値を中小が提供する、ということは十分ありえるのです。

しかし、価格もサービスの中途半端な場合、生き残れない可能性が高い、という例外もあるよ、という点を追加すれば、日経の掲載したアトキンソンの記事は十分に理解しておくべき記事なのだと思います。

そして、SNSでは結構叩かれていたソフトバンクグループが非上場化を検討していた、という点です。
結局、実現しなかったわけですが、非上場化するには既存の株主から株を買い取る必要があるわけで、金がかかります。実現可能性が高くなるのは株価が落ちるときですから、検討のタイミングとしては、どうしてもこういう時期になってしまいます。

自分勝手しやがって、金のことしか考えていない、など結構ボロクソ言われていました。色々ありますが、結局、ソフトバンクにとって上場している意味が薄くなってしまったのではないでしょうか。買収資金の多くは借り入れで調達し、ファンドを組成すれば、そこに資金がはいってくる。上場している意味が、本当にそこにあるのか、という基本的な視点が彼らにはあるのではないかと思います。

資金が集まって、それで稼げるのであれば上場する必要がない。このことは冷静にとらえておくべき事実なのだと感じています。

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