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出前館の有報提出延期は粉飾決算なのだろうか。

出前館が有報の提出を延期するということです。

未収入金、未払金、外注費の計上漏れがあったということです。
債権債務があわないってことは通常、損益にも影響があるわけで、これは粉飾決算なのだろうか、と思うところでもあります。

詳細は調査結果を見なければわかりませんが、本誌はこれは粉飾決算ではない可能性が高いと踏んでいます。

今回、ミスの対象となっている直近の決算(https://ssl4.eir-parts.net/doc/2484/tdnet/2032047/00.pdf)を見てみると、売上290億円、営業損失180億円、最終赤字200億円という決算です。粉飾しても焼け石に水、という決算なのです。

ただし、BSを見てみると未収入金が63億円から114億円に、未払金が68億円から137億円に増加しています。事業が拡大しているとはいえ、未収入金がこれだけ大きくなるはよくわかりません。売上債権が増えるならわかるのですが。

仮にこの多くが粉飾だったとしても、未払金はそれ以上に増加しており、損益的にマイナスです。

ここから可能性があるとすると、以下の2つです。

1)タダでさえ赤字ではあるが、実態はもっとひどいので、粉飾決算をした
2)社内が大混乱をしていて、ミスが多発した
3)実は債務超過に陥るレベルでそれをごまかすために粉飾をした

今わかっている情報では、2)の可能性が高く、1)はあったとしてもそれほどシリアスな金額ではないのではないかと思います。3)だとすると80億円以上の粉飾となりますから、その場合にはそもそもの未収入金残高が全部ウソだったということになり、とんでもレベルの粉飾決算になってしまいます。3)ではあってほしくないと願っています。

それにしてもどこまでこの赤字決算を続けるのか、注目している企業ではあります。


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