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アコーディアをソフトバンクGが買収するが、その算段を考えてみた

アコーディアがソフトバンクグループのファンドが買収するということです。

アコーディアはパシフィックゴルフとともに、不採算となり金融機関の不良債権となったゴルフ場を、ファンドの協力をもとに買取り、スケールメリットも駆使し、採算向上、そしてゴルフのプレーフィーを下げ、多くのゴルファーがプレーしやすくした企業です。

2017年に今の株主であるMBKパートナーズが負債込みで1,500億円でTOBにて買収し、非公開化をしています。その後、さらに買収を重ね、今回4,000億円で売却するということですから、大成功ディールです。関係者の貢献は素晴らしいです。

現在の対象企業の業績がはっきりわかりませんので、4,000億円の評価が高いのか低いのかはわかりません。買収したファンドとしても、この投資をどう回収するのかは大きな論点でしょう。おそらく選択肢の1つには再上場があると思います。上場企業の価値は将来の期待値ですから、魅力的に見える、実態としても稼げる企業体にしていく必要があります。

さらに将来の期待値は、期待どおりにいったとすれば、実績値と一致します。そうでない場合には期待倒れとなり、株価暴落につながる可能性があります。

アコーディアのモデルは将来見込みが立てやすいモデルです。なぜならゴルフ場を増やすか、稼働率をあげるか、コスト削減をするか、そのためにやるべきこともノウハウも固まりつつあります。したがって、5年後に利益が10倍とかにはなりずらいビジネスモデルです。言い換えると、期待値が異常に高くなってしまうと、リスクも結構大きいモデルです。

その程度のことは当然関係者は折込済みのはずですが、素晴らしいディールの中で感じた懸念として考えてみたわけです。


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