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アリマンタシォン・クシュタールのセブンへの買収提案撤回

アリマンタシォン・クシュタールのセブンへの買収提案が撤回されました。
セブン側は創業家が反対し、MBOを図るなどしましたが実現には至りませんでした。

その間、イトーヨーカドーを含むスーパーマーケット部門を切り離して上場させるなど、再編の動きも見せています。

買収提案に対して賛成・反対を表明するのは法人としての会社ですが、法人には実態がないため、取締役会が判断せざるを得ません。
取締役会は株主からの委任を受けた存在ですが、日々変動する株主構成を正確に反映したメンバー構成にはなっていないため、判断は非常に難しくなります。

これだけデジタル化が進んでいる時代なのですから、株主総会をもっとタイムリーに開催し、株主の意見を迅速に確認することがベストな選択肢でしょう。
「創業家が強く反対しているから取締役会も反対する」というだけでは、株主の意向が十分に反映されているとは言えません。
一方で、取締役会の場では、声の大きい株主の意見や情報が影響力を持ちすぎるという現実もあります。
これは、現在の株式会社の機関設計――すなわち間接統治の限界を示しており、テクノロジーの進化を活用して、制度そのものを見直す時期に来ているのではないでしょうか。

The acquisition proposal from Alimentation Couche-Tard to Seven & i Holdings has been withdrawn.
On Seven’s side, the founding family opposed the deal and attempted a management buyout (MBO), but it did not materialize.

During this time, the company also initiated a reorganization by deciding to spin off and publicly list its supermarket division, including Ito-Yokado.

In response to acquisition proposals, the company—being a legal entity with no physical presence—must rely on the board of directors to make decisions.
The board is delegated authority by shareholders, but its composition does not necessarily reflect the constantly changing ownership structure, making its decisions inherently difficult.

Given the level of digital advancement today, holding shareholder meetings more frequently and in a timely manner to accurately reflect shareholder sentiment would be the best approach.
If the board of directors simply rejects an offer because the founding family opposes it, that does not necessarily mean shareholder intentions are being properly represented.
On the other hand, in boardroom discussions, the opinions and information provided by more vocal shareholders tend to carry disproportionate weight.
This highlights the structural limits of the current corporate governance model—based on indirect control—and suggests that it may be time to revise the system itself, leveraging advances in technology.

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