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田辺三菱製薬の売り出しのターゲットにファンドがなる理由

三菱ケミカルグループが田辺三菱製薬の売却に動いているということで、実際に売却するかどうかは、売却金額を含めた条件次第ということです。

売上4,400億円程度に対し、本誌はあまり好まない概念ですが、コア営業利益が550億円以上あり、収益性は高いものの、研究開発費の負担が大きいのが売却理由とされています。創薬のための研究開発費は桁違いの金額がかかるため、この売上規模では競争力がないというのが実態でしょう。

売り先はファンドがターゲットとなっているようです。富士ソフトに対してKKRがベインのTOB価格を上回るTOBを仕掛けるなど、ファンドは有力な売却先とされています。

しかし、ここに事業会社が参入するチャンスがあります。ファンドは長期間の経営を行えないため、いったん非上場化して再上場するか、事業会社に売却してexitすることになります。最終的に事業会社が経営を担うのであれば、今のうちに投資をしたほうが、メリットや成果が大きくなるでしょう。もっとファンドが価格を吊り上げるように見える案件に事業会社も注目すべきです。

商売だけでなく、不動産や金融にも精通する必要がありますが、すべてを自社で行う必要はありません。このようなチャンスを引き寄せ、実行することも、商売人を超えた経営者の役割となっています。

Mitsubishi Chemical Group is reportedly moving toward the sale of Tanabe Mitsubishi Pharma, although whether the sale will proceed depends on the conditions, including the sale price.

With sales of around 440 billion yen, and despite having over 55 billion yen in core operating profit—a concept not favored by this publication—the company’s high profitability is overshadowed by the heavy burden of R&D costs. Since drug development requires enormous R&D investments, this sales volume lacks competitive strength.

It appears that private equity funds are being targeted as potential buyers. In the case of Fujisoft, KKR outbid Bain’s TOB price, showing funds as strong buyers.

However, this presents an opportunity for operating companies. Private equity funds cannot hold management positions for extended periods, meaning they would either take the company private and relist it, or sell it to a strategic acquirer to exit. If an operating company would eventually take over the management, investing now would yield greater benefits and rewards. Operating companies should pay more attention to deals that seem poised for price escalation by private equity funds.

In this regard, expertise in not just business but also real estate and finance is required, although it’s not necessary to do everything in-house. Attracting and executing on such opportunities is becoming a role that extends beyond mere businesspeople and into the realm of true corporate leadership.

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