RVHという企業が、業績が悪化していた脱毛エステのミュゼプラチナム事業を買収すると報道されています。

詳しくは、RVH社のリリースに詳しいので、参照してください。ミュゼには多くの簿外債務がありますが、これについてはRVH社にかなり有利な条件が設定されています。しかし、それには金融機関の同意か法定整理が必要であり、その過程でRVH社の条件が無条件に採用されるかどうかは不透明な部分があるのではないでしょうか。

またRVH社はM&Aで急成長しています。同社の直近の決算短信から９月の半期比較でいうと、今半期は売上５０億円、前半期は４億円です。また売上債権が３３億円あり、売上の６割が未回収という点も回収可能性が気になります。なお、３月末は売上債権が６８億円あったようです。これが３５億円減っているということは回収できたはずですが、キャッシュは増えておらず、のれんが５億円増え、貸倒引当金が３億減少→資産増加、投資有価証券が１６億円増加、利益が出ているにもかかわらず、利益剰余金が６億円減少、一方で資本剰余金が５億円増加しています。

この上期に株式交換による完全子会社化をしていますので、この会計処理が影響しているかもしれません。外部からはどういう処理がされたのか、とてもわかりづらいので、投資家目線でいうともっと分かりやすい開示をされたほうが投資家の皆さんは安心するのではないでしょうか。

○RVH決算短信
http://rvh.jp/pdf/ir/2015/1111a.pdf
＊＊＊以下、引用＊＊＊



＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

ＲＶＨ、脱毛の「ミュゼプラチナム」事業買収　ジンコーポから　：日本経済新聞 https://t.co/cSjVVBnYGg

2015/12/16 12:07:49

 

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