ハイアットもそごうも西武も不動産をバンバン売却しています。事業が不採算であれば仕方がありませんが、買うファンドがいるということは儲かるということなのでしょう。

ホテルや百貨店をやっていても儲からないわけです。しかも老朽化もしている。
場所は最高。転売の可能性もあるでしょう。もしかすると本誌で以前指摘した特殊要因（https://ma-japan.info/archives/129742）もあるかもしれません。

今回、そごう、西武の不動産の入札に残っているのは、

ブラックストーン
ローン・スター
フォートレス
シンガポール政府投資公社（GIC）

という面々で元をとれる前提での入札です。
売却後のことを想定するに、場所は最高で、香港や中国の政情不安、シンガポールなどの不動産の高騰、それと比較すると安全、安価な日本の不動産、というざっくりとした認識なのでしょう。

一等地の物件を高く売るのであれば、高く買ってくれる人をターゲットにしないといけません。
香港の富裕層などはターゲットになるはずです。レジデントでも１部屋５億円、１０億円のオーダーの顧客が１０００人程度いれば、相当な収益が見込めます。もちろんレジデントだけでなく、商業施設も併設をされる可能性もあるでしょう。

それができる外資とそれができない内資では大きな差がついてしまいます。
これこそ貧富の差の拡大であり、稼げる材料を外資に渡してしまうことになります。
日本企業は、売国奴と言われるのを一番恐れているのかもしれません。しかし、海外から安心、安全という特徴を利用して外貨を稼ぐということは頭から否定されるべきものではありません。

冷静に１つ１つ判断をし、自信と責任をもって、自分で考え、行動できる能力が、現在をサバイブするための基本要件なのでしょう。

｢そごう･西武売却｣､1次入札で残った顔ぶれ 不動産として店舗の切り売りが始まるのか | 百貨店・量販店・総合スーパー – 東洋経済オンライン https://t.co/b1vIr5TqBd #東洋経済オンライン @Toyokeizaiより

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) February 28, 2022

ハイアット東京の売却検討　小田急、１０００億円規模か https://t.co/h2y91y0m0l @Sankei_newsより

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) February 28, 2022

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