お金、会計について学ぶ

大きなところから小さなところへ

さあ、この超基本的な要素を元に皆さんのバランスシートを作ってみよう。ここでのポイントは時価でバランスシートを作ってみることにある。企業の会計では諸事情があり取得原価主義が採用されている。要するに資産を買ったときの値段でバランスシートに計上せよ、というルールがある。細かいことをいえば、一部時価主義が採用されていたり、減損会計の適用などがあるが、細かい点はあまり気にしなくていい。

まず、何かを身につけたいという場合には、細かいところは捨てておいて大きなところからきちんと押さえる必要がある。細かいことは誰でも気付きやすいものだ。例えば会社の会議で新プロジェクトについて議論をしていたとする。新プロジェクトは今までに誰もやったことがないのだから、不確定要素満載である。また、これまでの延長線上では中々議論が進まないのが当然である。

一方で、これだけ変化の速い時代に、新しいプロジェクトを次々と立ち上げていかなければ会社が立ち行かなくなることには異論がないはずだ。にもかかわらず、会議ではこれまでの経緯からこんなことはできない、ムリだ、常識外れだと否定的な意見ばかりを出す輩が結構いる。しかも、抽象的で具体案に落としこめきれていない新プロジェクト案と比較して、やたら具体的だから困ってしまう。

しかし、これはこれで重要なのだ。新プロジェクトは、不確定要素が多く、足元を固めていかなければ半ばギャンブルのようになってしまう。これを事前に常識的な視点によって、押さえるというのは絶対に必要なことである。しかし、である。これだけでは新しいものを生み出さない。では、なぜこういうことしか言えない連中が多いのか。それはそうするほうが楽だからである。エリートとは学歴社会の中で勝ち残ってきた人たちである。欧米企業を中心とする明確な目標=答えが明確な中で生きてきた人たちである。答えが1つしかない受験戦争を勝ち抜き、下手をすると答えが1つしかない試験が課される国家資格を持っていたりする。こういう方たちは自分たちが知っている細かい知識、経験の中では抜群である。しかし、これからの時代に必要な答えのない事象に対し、新しい斬新な考え方をすることが苦手なことが多い。日本でもエリートをたくさん抱える大企業の多くが業績悪化に苦しんでいるのをみても、それは明らかである。

では、このような場合、どうするのが正しいのであろうか?絶対の正解というものはないだろうが、まずは自由な発想をすることであろう。そしてそれよりももっと重要なことは会社がこれからも生き残っていくために、必要なこと、必要なものは一体何なのか、という大きなポイントを外さないことだ。新プロジェクトの例を大きな視点で考えると一番重要なことは、会社がこれからも存続していくことだ。これはいうまでもない。その手段として新プロジェクトの立案というものがあるだけだ。したがって、この新プロジェクトのあら探しをすることは極めて細かい、瑣末なことなのである。仮にあら探しでもなんでもなく、単に考えが浅いだけのプランが提示されたらどうするべきか?答えは簡単。プランをつきかえして他のプランに乗り換えるか、あるいはさらに上のレベルにかえって新プロジェクト以外で会社を存続させていく手法を考えることだ。その大きな視点を失わなければ、事業売却だって選択肢に入るかもしれない。細かい点にとらわれていると、このような大きな選択肢をハナから考慮しなくなったりする可能性があるので要注意なのである。物事は大きいところから小さいところへ考えていかなければならない。

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