M&A News

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ソフトバンクグループの戦略方針変更の本質は投資先への経営のコミット程度か。再上場の可能性も考えてみると。

ソフトバンクグループが、アームを売却します。同社のIRでも発表されています(https://group.softbank/system/files/news/press/2020/20200914/pdf/20200914_ja_0.pdf)。

NVIDIAへアーム株を売却、キャッシュとNVIDIA株の組み合わせの売却となります。投資としては1兆円程度の売却利益を生みそうで、成功といってよいでしょう。

その後も、NVIDIAの筆頭株主にもなる見込みですが、その持ち株比率は約6.7〜8.1%程度ということです。
アリババへの関与と似た形になるかもしれません。

これまでソフトバンクは投資、売却を繰り返してきました。ヤフーやスプリント、アリババのその中にはいるはずです。この大物たちの共通点は、ソフトバンク自体が子会社とし、経営に直接コミットしてきたことでしょう。アリババの場合は、資金提供は相当早い段階からはじまりましたが、経営へのコミットがヤフーやスプリントほどではなかったかもしれません。

NVIDIAへの関与は素晴らしいですし、筆頭株主として残れることも大きいと思います。ただし、グループ会社の1つとすることができず、影響力は落ちます。そこを見て、投資会社への変化、と見ているわけです。

一方で世界中の企業の時価総額もメチャクチャ高くなりました。これまでのように完全に支配下におきながら、ビジネスを育てていくのには限界があります。考え方としては、それでも厳選して自分たち中心でビジネスをしていく、というパターンと、資本も含めて、関与先を増やし、共同してビジネスをしていく、タイミングがあえば、売却して利ざやを得ていく、というビジネスモデルも考えられるはずです。

ソフトバンクグループの非上場化ということも話題になっていますが、上場していなくとも資金調達ができるのであればそれも可能性としてはあるでしょう。ただそのための資金調達をどうするのか、資金提供者はいるかもしれませんが、再上場というオプションがなければ、回収の見込みが立ちづらくなります。仮に非上場化ができたとすると、孫代表の引退、そして資産相続が起きるタイミングで再上場、相続税支払いに対応、というストーリーも考えられそうです。

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