イノダコーヒをアントキャピタル、実際には彼らのファンドが買収します。目的は事業承継ということです。

事業承継ファンドはかなりの数があり、常に投資先を狙っていますからこうしたことが起きてもおかしくありません。
イノダコーヒはHPによると、

１０店舗
年商１６億円

ということですので、中堅企業、といってよいでしょう。

これをファンドが買収したということは、買った額よりも高く、転売することが目的となります。
そういうととてもイメージが悪いのですが、業績をあげないと高くは売れませんから、ファンドの担当者も当然、頑張るはずです。したがっていきなり顧客の期待を裏切るようなことはしないはずです。

また転売に向けて価値をあげるには、現在の業績を改善させるだけでなく、他店舗展開できるよう管理体制の構築、規模の拡大を狙うのであればフランチャイズの導入もありうるかもしれません。あるいは、同等サイズの企業を買収して規模をとっていく、ということも可能でしょう。

上記のことは簡単ではありませんが、事業会社でもできない話ではありません。
事業承継ファンドはまったく否定しませんし、きわめて重要です。しかし、事業会社も彼らに負けていてはいけません。

ファンドは金融業ですから、事業を継続しません。事業はどこかの事業会社が継続していくことになるのです。

したがって事業会社がファンドや金融のプロがやっていることを学び、彼らと競争するか、競争になる前に、買収、アライアンスをしていく、という対応もより重要になってくると思うのです。

京都の「イノダコーヒ」が投資ファンドに株式譲渡　後継者不在のため(朝日新聞デジタル)#Yahooニュースhttps://t.co/59lb1B557S

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) September 27, 2022

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