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ANAが5,000億円の資本調達報道。ANAの現状を確認しておきましょう。

ANAが5,000億円程度の資本調達を検討しているということです。ANAは相当苦しいようですが、決算の状況を生情報を確認しておきましょう。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/9202/tdnet/1863942/00.pdf

2020年6月末の決算です。概要は以下です。

総資産2.8兆円で、キャッシュを5,000億円持っています。
借入金は1.3兆円強で、3月末から5,000億円ほど増えています。2.8兆円のうち2兆円を固定資産で持つ設備産業ですので、資金繰りは楽ではありません。

2020年4−6月期で、1,500億円の営業赤字、営業キャッシュ・フローも1,300億円程度の赤字です。このレベルが3月末まで続くとキャッシュが足りなくなります。もちろん借り入れの返済期限がくれば、返済できなくなります。参考までに2020年4−6月の売上は、1,200億円で、前年同期は5,000億円、75%減です。

中期的に考えると5,000億円程度の資金があれば、2年間程度資金が持つ目処がつきますので、合理的な判断といえるでしょう。
資金は金融機関から劣後ローンで調達するとのことです。これは資本性負債であり、借り入れなのですが、万一、破綻した場合には、優先的に配当されるはずの負債であるにもかかわらず、配当が一般債権者に劣後するものです。資本と負債の間の性格を持ちます。金融機関からするとリスクの高い融資ですから、利息も高くなるのが通常です。5,000億円となると1%の金利の違いで年間50億円の支払利息が変わりますから、簡単ではありません。

ここ数ヶ月で破綻するような状況ではないANAが2年間程度の資金繰りの目処をつけるためにさらに5,000億円程度の資金調達を多少金利が高くなることは受け入れて進めている、とまとめられると思います。

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