キリンがファンケルを買収するということです
キリンがファンケルを買収するというニュースがありますが、キリンはまだ公表していません。これはリーク情報ですが、いつもながらこれに対して何のお咎めもありません。
キリンはファンケルの株をすでに創業家から33%購入しており、その対価は1,300億円でした。今回は残りの株を2,100億円で買うようです。
これを前提に考えると、全体で4,400億円となります。
直近のファンケルの業績は、売上1,100億円、営業利益125億円、純利益88億円、純資産800億円です。ほぼ無借金経営で財務は健全ですが、PERは50倍と非常に高い評価です。
ファンドであれば再上場時により高い時価総額をつけてexitすることが可能ですが、事業会社ではそうもいきません。ファンケルがキリンのグループ会社になることでプラスはたくさんあるでしょうし、業績が上がる可能性は高いですが、現時点ではこの株価がキリンにとっての投資としてどうなのかは疑問です。
これがM&Aは負けから始まるということの実例です。しかし、キリンはそれを百も承知の上で、投資を成功させるための策を持っているはずです。もしそれがない、曖昧である場合、これは危険です。
There is news that Kirin will acquire FANCL, although Kirin has not yet announced it. This is leaked information, but as always, there are no consequences for the leak.
Kirin has already purchased 33% of FANCL’s shares from the founding family, paying 130 billion yen. This time, they plan to buy the remaining shares for 210 billion yen.
Based on this, the total investment will be 440 billion yen.
FANCL’s recent performance includes sales of 110 billion yen, operating profit of 12.5 billion yen, net profit of 8.8 billion yen, and net assets of 80 billion yen. With virtually no debt, its financial health is sound, but a PER of 50 times is quite high.
If it were a fund, they could aim for a higher valuation at re-listing and exit, but this is not possible for a business company. While there are many advantages for FANCL becoming a part of the Kirin Group and the potential for performance improvement is high, the current stock price raises questions about the investment for Kirin.
This exemplifies the concept that M&A starts from a loss. However, Kirin must be fully aware of this and have strategies to make the investment successful. If they do not, or if their plans are vague, it is a dangerous move.
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