学歴社会ウソでしょ？３０代博士が無給、ということです。

論点をしてみましょう。

学歴社会であることはおそらく間違いがありません。採用側が学歴を見ているのは特に大量採用をする際に、言われたこと、決められたことをやりこなす、という最低限、雇用する側にとって被雇用者に期待することを判断するために学歴はわかりやすい指標なのです。言われたことだけやっていても競争には勝てないので、自律している、問題解決型の人材が渇望されていることは念の為、付け加えておきます。

これがドクターとなると話はまったく別で、あなたは何ができるのか、実社会に貢献し、稼げるのか、という視点がより重要になってきます。

短期的には、アカデミアが実社会のことをよく知らないといけません。ドクター、博士になっても、稼げる要素が皆無であれば、企業側は採用できません。自分たちの研究がどうやって実社会に影響するのか、短期的に結果がだせることはないのか、ということを突き詰める必要があります。

長期的には、基礎研究、もっと重要な文化を継承していくための研究です。基礎研究も視点が長くなればなるほど、民間では扱える領域が少なくなります。これは国の仕事でしょう。国として、どの領域に力をいれるのか、どんな国として文化を伝えていくのか、長期視点を作り、国民に問うのがよいと思います。随時、見直す必要がありますが、やるべきことを決め、皆で共有し、そこできっちり仕事をし、継いでいく必要があると思うのです。

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