新規公開が減少して、景気の問題、あるいはグロースマーケットへの期待値やイメージをあげるために規制を緩めるなどの意見が出されています。

それはそうでしょう。証券市場は期待値で価格が決まります。
理論的には、対象企業の将来キャッシュ・フローの現在価値です。

対象企業のキャッシュ・フローは当然、あくまでも期待値ですので、イメージや現在の取り組みなど将来への期待を投資家に持ってもらうための施策、すなわち広報、IRが重要になってくるのです。

それは当然の条件として、もっとも重要なことは「事業で結果を出すこと」です。

これは投資家にはできないことです。投資家はあくまでもそれを要求するだけで、確率の高そうな、期待値の高そうなところを探し、投資し、支援し、最終的には自分たちが稼がないといけないわけです。

期待値が高ければ、株価はあがるわけですが、期待値レベル、あるいはそれを超える事業で結果を出さないと、その期待値はバブルとして消え去ります。

いくらマーケットでの株価が高くても、事業で結果を出せれば心配はありません。期待値を高めることは、資金を集め、仲間を集め、結果を出すために必要なことなのですが、事業で結果を出すことが最優先なのです。

それが本誌が考えている王道経営（https://ma-japan.info/archives/18811）でいう、３原則なのだと思います。何か？と感じた時に振り返ることのできる原理原則を持つことは意外と大切ですし、私達の心を守ってくれるものなのです。

「長期的に」
「社会の役に立ち」
「最終的に企業価値をあげる」

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。