豆腐の相模屋食料が不振の同業者を買収して、見事再生させているという記事です。これにはM&Aの成功要因がつまっています。

そもそも売却をしたい企業の多くは、業績不振企業です。もちろん借金もあるでしょう。
マイナスの状態で債務もある企業は安くは買えますが、業績を改善できなければ赤字を負担したうえに借金を返していかなければなりません。

それが嫌なら、いわゆる「よい会社」を買えばよいわけですが、黙っていても儲かる会社なんて実際には存在しませんし、オーナーが現場にそれほど出なくてもまわる企業はあるかもしれませんが、それでいて利益もきっちり出ている企業は、売りに出す理由がありませんし、仮に売りに出ても、相当な高額での売買がされるはずです。

そうするとM&Aの王道は、業績不振企業を買収し、再生させることになるはずです。

そして、業績不振企業を再生できるのは、それだけのノウハウ、経験、経営資源をもった同業者のはずです。

以上のM&Aの成功要因が豆腐の相模屋食料の記事にはつまっていました。

再生の手法も、当たり前のことを当たり前にやる、というシンプルなものです。
しかし、言うのは簡単ですが、実践はそう簡単ではない。現場で見本を何度も見せつつ、協業をし、信頼関係を作っていかなければ人は動きません。そうしたことを地道に積み重ねている姿は、M&A実践のよい参考になるはずです。

豆腐の相模屋食料、同業を続々M&A　強み見極め再建: 日本経済新聞 https://t.co/0VB3ygzQw4

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) June 1, 2021

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