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コロワイドによる大戸屋TOBを大至急解説しました(動画追加しました)

今朝の日経の記事がコロワイドが大戸屋をTOBするという記事がでていました。朝の時点ではコロワイドのリリースはなかったので、またもリークか思っていたら、午前中なのにコロワイドから本件TOBに関するリリースがでていました。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/7616/tdnet/1858850/00.pdf

最近、コロワイドはなかなか飛ばしています。新潮社とそこに記事を掲載していた細野さんへ相当なクレームをいれています。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/7616/announcement/59613/00.pdf

ちなみにその記事は以下です。公表データから分析をすることは勝手ですが、あずさ監査法人の判断などを勝手に推測して言い切っているのは、コロワイドが文句の1つ2つ言いたくなることも理解できます。

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/07060601/?all=1&page=1

ところでコロワイドですが、売上2,500億円程度、目下営業赤字の状態です。買収を複数経験しているため、のれんも多く、借入金も少なくありません。しかし、今回の大戸屋についてのTOBは70億円程度の支出見込みで、手元のキャッシュが300億円以上あることからして、資金的には十分対応可能でしょう。 しかし、総会での提案が否決され、本来はもっと資金をかけずに今回の提携をやりたかったのでしょうが、背に腹は代えられないということではないかと感じます。50%超保有をして、上場維持をさせるというのも、資金的にはギリギリのところで動かざるを得ないという背景もあるのではないでしょうか。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/7616/tdnet/1836066/00.pdf

外食産業は軒並み苦しい状態です。しかも大戸屋もコロナ以前から業績は落ちています。売上は250億円程度です。コロワイドの1/10くらいのサイズでコロワイドからすれば、大戸屋は事業部の1つとして考えているのでしょう。いいものを持っているし、創業者も株を売ってくれているし、協力して、セントラルキッチンも有効活用して、コスト下げていこうぜ、という主張し、経済合理的には、極めてわかりやすい主張、動きをコロワイドはしているようにみえます。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS00928/5017b591/de13/474a/96ba/3f8754f1cfca/140120200519418432.pdf

すでに創業家が株を手放してしまった大戸屋では、創業以来の店舗での調理を守りたい、という主張にコロワイド以外の株主がコロワイドに賛同しなかったものと思われます。また個人株主は実際には株主総会で議決権をそれほど行使しませんから、票を集めるのも苦労があったと思います。

コロワイドは経済的には言っていることは正しいと感じます。新潮社、細野さんへのクレームも理解できます。間違いなく、自分たちは正しいことをやっているという自信があるのだと思います。しかし、大戸屋のお客様、経営陣はそれ以上に恐怖を感じているのではないかと思います。自分たちが頑張ってきた、ずっと通ってきたお店がなんかやられてしまうんじゃないか、漠然として不安のなかにいるのではないかと思います。

経済的な条件にプラスして、お前たちが駄目だから、俺達がなんとかしてやろう、だけではない、意見交換の手段も選択肢としてはあったのではないかと思います。しかし、今は敵対的買収に進んでしまいました。これから先はどれだけの株主がコロワイドに応じるのかが、大きなポイントになると思います。

 

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