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ソニーのファイナンシャルグループTOBはよいタイミングだけど少数株主持ち分はグループ外への流出ではないよ

ソニーが持株会社をソニーグループとし、伝統あるエレクトロニクス事業の統括会社をソニーとする方針のようです。ソフトバンクとかと同じパターンです。

さてソニーの子会社であるソニーファイナンシャルグループをTOBで完全子会社化するということです。ソニーのリリースは→https://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/news/20200519_02J.pdf

ソニー以外の株主は35%、これを日経の記事によると約4,000億円で買い付ける見込みということです。普通株だけでなく新株予約権も含まれるので、これにかかるリリースは相当詳しくなっています。

株主の多くは信託口のようです。

以下の日経の記事の引用です。この計算によると営業利益1,300億円と稼ぎ頭だが、少数株主持分として、3割強が外部流出しているので、これを取り組むと説明しています。

ソニーの金融事業は20年3月期の営業利益が1296億円と全体(全社・セグメント間消去前)の14%を占める。ゲームや半導体、音楽事業に次ぐ稼ぎ頭だが、少数株主持ち分として純利益の3割強が外部に流出してきており、完全子会社化で取り込む。

 

少数株主持分は今は非支配株主持分といいますが、ソニーファイナンシャルグループの親会社である以外の株主です。たとえば1,000億円、ソニーファイナンシャルグループの利益があってもそのうち35%はソニーのものではないので、それをソニーの連結利益から差し引こう、というやりかたです。しかし、実際に35%の利益を配当を除けば、毎年株主に現金精算するわけではないので、「流出」とするのは誤解が生じる可能性があります。

ソニーファイナンシャルグループの決算を見ておきましょう→https://www.sonyfh.co.jp/ja/financial_info/results/sfh_fy2019_4q_01.pdf

直近で747億円の純利益のようです。これの35%というと、260億円程度。これが完全子会社化するとソニーの最終利益に追加で取り込まれます。これを4,000億円で買うわけですから、約15年分です。完全に取り込んだあと、同社の業績をアップさせていかないと安い投資と言い切れるほど、お得な投資ではないように感じます。

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