西武の社長が「池袋、家電激戦歓迎せず」発言をしています。業績は厳しいが、西武百貨店は池袋の文化に配慮してきた、という趣旨です。気持ちはよくわかります。

しかし、西武はセブンアンドアイから、ファンドへ売却される対象会社です。
売却後にどう業績を改善していくのか、という論点に全面的に協力、実践をしていく立場にあり、主体的な意見が通る立場ではありません。

池袋は新宿、渋谷と比較し、再開発の遅れが目立ちます。逆にいえばこれから相当な開発をする余地があります。
その一環になる今回の売買で、ヨドバシは中心的な役割を担うはずで、これがコケるとヨドバシも困るはずです。
ヨドバシの秋葉原、梅田などの大型店舗を見ていると、家電量販激戦区、というようなイメージを街に出しているようにも思えません。

西武の社長として、地域に配慮しています、できることはやっています、主張しています、というスタンス、気持ちを明らかにした、というように本誌は見ています。おっしゃっていることに異論はありませんが、現在の立場では、だからといって何かができる立場にはすでになくなっている、ということなのでしょう。

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