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マクドナルドが日本マクドナルドを今、売却できないのは

アメリカのマクドナルドが日本のマクドナルドを現時点では売却しないこととしたと報道されています。

以下リンク先の記事を確認すると、商社やファンドにはあたったものの、合意できなかったということです。今回の売却は全体の33%程度程度ということです。

日本マクドナルドは上場企業ですので、時価総額があります。日本マクドナルドホールディングスの2017年4月26日9時現在、約4,500億円となっています。

足下の業績は、今期の見込は売上2,300億円、営業利益90億円、純利益85億円の見込です。今回の売却は33%程度ですから、上場廃止にもならないでしょうし、既存株主を守るためにプレミアムをそれほど上乗せする必要はありません。

しかし、現在の株価よりあまりに低い金額では売却する意味がなく、結果としてマクドナルドにとっては、金額が安すぎて、買おうとするファンドや商社にとっては高すぎて条件があわなかったのでしょう。

利益が年間で85億円の会社の価値が4,500億円ということは、直近の利益の50年分くらいの価値が株価としてついているということです。しかも、今回は子会社にすることもできませんから、買う方からすれば何も今買う理由が見つからなかったのでしょう。上場会社の場合は、株価があるがゆえ、売買の価格設定の自由度がないということはあらためて知っておいていただければと思います。

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