マツダが７００億円を劣後ローンの借り換えをし、返済期間は６０年間、利率は記事の予想では１％代後半のようです。そして、一定の条件を満たした場合、繰り上げ返済も可能です。これにより、年間数十億円の金利負担が減るようです。

劣後ローンとは、返済順位や残余財産の分配などが通常の債権と比較して、劣後するローンのことをいいます。貸している金融機関としては、債権者としては弱い立場になります。そこで、通常は少し利息を高めにとるわけですが、それでも６０年間という長期で１％代、というのがこのローンです。

マツダにとっては当面、返済の必要はなく、利息も低いが、実質的にほぼ自己資本とみなすことができる非常によい条件です。金融機関としては厳しいですが、これでもビジネスとして成り立つわけで、何か複雑です。低金利というのは結局、お金を活かせる人がほとんどいないが、お金は余っている状態で起きるわけですから、まさに日本経済の悪い状態を反映しているともいえます。

もちろん前向きに捉えれば、こんなチャンスはないわけです。ばっちりお金を活かしてビジネスを拡大するチャンスであることは間違いありません。起業や新規事業、M&Aにもチャンスは広がるはずです。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

マツダ、700億円借り換え　劣後ローンで　　：日本経済新聞 https://t.co/qmQIcGvFDO

2016/07/12 06:31:51

 

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