日本郵政がオーストラリア物流大手・トール TOL.AX を6,200億円で買収
日本郵政がオーストラリア物流大手・トール TOL.AX を6,200億円で買収すると報道されている。上場へ向けてほぼ手付かずの海外物流をM&Aによって手に入れる算段だろう。
今回は金額面をベースにこのディールを見ておきたい。詳細は日本郵政のIRリリースにある。金額に関係する情報は以下のとおり。
連結EBIDTAが710百万豪ドル、1豪ドル95円換算で約674億円となる。取得価額6,200億円と比較したEBITDA倍率は約9.2倍となり、当期純利益293百万豪ドルは1豪ドル95円換算で約278億円、取得価額6,200億円と比較したPERは約21倍となる。
EBITDAとは、Earnings Before Interest, Tax, Deprecaition and Amortizationの略で、金利、税金、償却負担前の利益である。企業価値を図るフリー・キャッシュ・フローに近い概念であるが、税金を控除している点でこれとは異なる。したがって、EBITDAと買収金額を比較した倍率であるEBITDA倍率が9倍であること=9年で投資金額を回収できるわけではない点には注意が必要だ。詳細情報がないので特定はできないが、これとPER21倍の間である9年から21年間で回収できる金額であろう。
物流ビジネスは短期的に消滅するビジネスとは思えないため、回収までに10年間以上かかることがNGとは思えない。しかし、海外ビジネスの経験のない日本郵政が当初の想定どおり経営し、稼ぎ続けるのは容易でない。大きな課題が、誰がどうやって、このビジネスを経営していくか、ということになるだろう。
***引用、ここまで***
大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa
日本郵政が大胆な成長戦略、豪企業買収で国際物流大手目指す | Reuters http://t.co/cNBJfM4z5x
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