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売上36億円の会社を2,000億円で買収するENEOSの算段について考えてみました

ENEOSが再生可能エネルギー新興企業のジャパン・リニューアブル・エナジーを2,000億円で買収するそうです。売上36億円の会社です。

ENEOSは再生可能エネルギーへの取り組みが急務で、背に腹は変えられないという感じがしなくもありません。
何もしなくて死んでいくなら、やれることをやろうというスタンスはあるかと思いますが、役割を終えたビジネスはいったんきれいに清算し、株主へこれまでの蓄積を還元、そしてあらたにビジネスをはじめるという選択肢もあってよいかとはずっと思っています。

それが簡単ではないことは重々承知していますので、この買収について考えてみましょう。

2,000億円の投資ですから、少なくとも将来的には10−20年間で回収できるレベルのキャッシュ・フローが必要です。20年間として年間100億円。このキャッシュ・フローが望める具体案があるならば投資すべきでしょう。ただし、売上が36億円、純利益が6.7億円の企業ですから、ざっくり15倍くらうの規模が必要になります。

ENEOSがこれを持っているとして、今の対象会社の株主も気になります。
日本企業ですから、オーナーが持っているのかと思えば、保有しているのは、

ゴールドマン・サックスとシンガポール政府投資公社(GIC)

です。すでに外資になっていて、2,000億円で売れるなら上場させるよりも早い、という判断がされたに違いありません。
こうした企業に先に唾をつけるのが日本の事業会社にとって必要なのではないかと思うのです。

そう、ゴールドマンに頼るばかりでなく自分たちで買収・提携先を探すのです。
投資銀行より自分たちの企業に必要な事業や会社の事は皆さん自身のほうが詳しいに決まっているからです。


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