「自分のやりたいことが見つからない」
「ネットで何でもわかってしまうので、関心が持てない」

大学の教員をしているとそういったことをよく耳にします。

自分のやりたいことが見つからない、に対しては本誌なりの考えを何度か述べています。
https://ma-japan.info/archives/13175

今日は「ネットで何でもわかってしまうので、関心が持てない」が気になります。

ネットで情報発信をしていていうのはなんですが、ネットに本物は存在しません。
本誌もできるかぎり皆さんの役に立つ情報を掲載していますが、皆さんの顔が見えていません。
私は読者の皆さんの属性もわかりませんし、個別事情はわからない。信用できるかたなのか、そうでないかたなのかもわかりません。情熱をもって情報発信はしていますが、限界があります。

そして、愛情の問題も大きいのです。
愛情をかけるから、時間をかけるし、本当の情報や行動を促したいし、話を聞きたいと思うようになる。
ネットではそこに限界があります。自分を名乗らずに出せる情報やかけられる愛情には限界があるのです。
もちろんネット上でも、十分に信頼関係を作ることはできますが、それはどうしても数が限られてしまう。その中に自分がはいろうと思えば、行動をして、関係者が協力したいと思うとか、話を聞かせてもらいたい、と思ってもらうことが大切です。

そのためには行動しないといけなく、ネットで情報を検索しているだけでは、本を読んでいるだけではその一歩が踏み出せません。
そして一歩踏み出したところで、多くの場合はうまくいきません。失敗を積み重ねて、成功へ近づいていくしかありません。

オリンピックに出場しているアスリートもその典型で、考え、行動し、修正し、を繰り返してオリンピックの舞台にたどり着いている、とんでもない人たちです。その一端でも経験をしていれば、彼らの凄さがわかるはずです。

この時代、たしかに情報は溢れています。行動もしやすくなりました。それだけに競争も厳しい。
いっぽうで小さく始めるにはまたとない機会です。

学んだら、行動する。そして相談できる場所、仲間、協力してくれる仲間を探して、日々改善をしていく、シンプルなことを諦めずに回転をあげていけるか、がポイントです。

苦しいからこそ、安心して相談できる場がないと、厳しい。
読者の皆さんで、ここに苦しんでいるかたがいらっしゃれば、頑張ってそうした場を見つけることができることを祈っています。

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。