ソフトバンクのファンド事業が厳しいという記事です。１号ファンドがうまくいかず、厳しいという内容です。
ファンドの運用結果が悪いということを前提、そのファンドへ投資する投資家へは年間７％の固定配当をしていること、これにより固定費が高く苦しい構造であることなどが述べられています。

孫氏、ファンド「止血」急ぐ　10兆円運用は袋小路に：日本経済新聞 https://t.co/SQAiiO2aHV

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) June 10, 2020

コロナの影響で、株式市況が悪いからね、、、という理解ではあったのですが、今はよいのですよね。これも本質的な動きかというとやや微妙です。現在の株式市況については↓で本誌の考え方を書きました。
https://ma-japan.info/archives/25425

ファンドの出資先は未上場のベンチャーが対象で、上場前の期待値が高く、中には実際に上場していくという先があるのでしょうが、今はそういった希望のある投資先が少ない、とすれば、それはコロナの影響か、あるいはそもそもその期待値自体がある意味幻想で、それがコロナの影響で顕在化しただけとも言えます。

ファンドが１社に投資しているわけではない以上、そんな簡単に白黒がつけられるものではないでしょう。

そもそもファンドビジネスは、自力でビジネスそのものをどうこうするものではない以上、株式市場の影響も大きく受けますし、ベンチャー株投資というのは、そもそも期待値マックスで決まっていくものですから、不安定このうえないビジネスです。理屈では絶対に将来の保障などできませんが、なんとなく硬そうなもの、確実なものであるという印象を投資家や市場に向けてメッセージとして出していかなければならないキツいビジネスだと思います。大きなリスクをとりながら、他人のフンドシで相撲をとって、横綱級の結果が求められるわけで、本当にキツイものだとあらためて思います。

株式相場「コロナバブル」の足音　ヘッジファンドも変心：日本経済新聞 https://t.co/dAZfYK5EvZ

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) June 10, 2020

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