日本製鉄によるUS Steelの買収が大統領選に巻き込まれて、障害が増えています。本件、日本製鉄にとっても、そもそもそれほど良い条件でないことは、本誌でも触れました。

https://ma-japan.info/archives/150410

私が日本製鉄の取締役会メンバーであれば、この際、やめてしまおう、と提案をするでしょう。もともと経済的条件がベストでないわけだから、ハードルが上がれば、よりやらない理由が増えてくるわけです。

その理由も労働者に敬意を払わない、という抽象度の高いことであればなおさらです。大混乱の選挙に巻き込まれて得することはありません。

アメリカ国内企業同士の買収提案額の２倍を日本製鉄が提示していることをお忘れなのでしょうか。シンプルに考えて、シンプルに行動する。そうでないとこれだけやることが多いご時世、何も実現できません。

Nippon Steel’s acquisition of US Steel is becoming entangled in the presidential election, creating additional obstacles. As mentioned in this article, the deal was never particularly favorable for Nippon Steel.

https://ma-japan.info/archives/150410

If I were a member of Nippon Steel’s board, I would suggest abandoning the deal at this point. Since the economic conditions were not optimal to begin with, any additional hurdles only provide more reasons not to proceed.

Especially if the reasons are abstract, such as not respecting workers, there is nothing to gain from getting involved in a chaotic election.

Have they forgotten that Nippon Steel’s offer is double the amount proposed by domestic US companies? It’s essential to think and act simply. Otherwise, in these busy times, nothing will get done.

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