MBO展開中のローランドDGへブラザーがTOBをかけています。ブラザーは１株5,200円でローランドDGの50%の株をTOBにて取得するということです。

ローランドDGからすると厄介なことになったと思っているはずです。
MBOの買い取り条件が5,035円ですから、これを上回る条件を出されたとなると、ローランドDGの取締役会としてはよほどのことがない限り、ブラザーのTOBを断れません。株主保護の観点から当然です。

これを受けて、ローランドDGの株価は5,410円に一時上がっていますが、これは5,200円前後に落ち着くはずです。
あるいはどうしてもMBOを成功させたい、ローランドDGおよびそのバックについているファンドである、タイヨウパシフィックパートナーズが買い取り価格をあげてくる可能性もあります。

5,410円の株価ベースで、ローランドDGの時価総額は667億円です。

同社の直近の業績は

売上540億円、営業利益52億円、純利益43億円
純資産368億円

ですから、PER15倍、PBR1.8倍ですので、マーケット的にはものすごく高いわけではありません。
ファンドは再上場を狙っているでしょうから、もう少し買い取り金額をあげられる余地はありそうです。

となると、ブラザーに対抗して、ブラザーを上回る条件を出す可能性もあるのではないでしょうか。

ーーー以下、ChatGPTによる英訳ですーーー
Brother has launched a tender offer (TOB) for Roland DG at 5,200 yen per share, aiming to acquire 50% of the company’s shares. This move complicates Roland DG’s ongoing management buyout (MBO) with a buyout condition of 5,035 yen, making it difficult for Roland DG’s board to refuse Brother’s offer from a shareholder protection perspective. Roland DG’s share price surged to 5,410 yen but is expected to stabilize around 5,200 yen. Taiyo Pacific Partners, backing Roland DG, might consider raising their buyout price to ensure the MBO’s success, given the market valuation isn’t excessively high.

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