CTCが伊藤忠の100%子会社へなる意味合い
CTCへ親会社である伊藤忠がTOBをかけ、100%子会社化するということです。
ドコモも同様にNTTの100%子会社になりました。
意思決定の迅速化、などが理由になっていますが、100%子会社でないと意思決定が遅くなる、ということはよほどの例外がないとありません。
しかし、上場していると他の株主に当然配慮する必要もありますし、現実的に多く起きるのは、子会社が親会社の言うことを聞かなくなるということです。上場企業としては独立性が当然担保されている必要がありますので、これは一理あるのですが、親会社からすると、業績が好調なときはよいですが、そうではないと困ることも多いはずです。
2023年8月3日の終値、予想利益ベースで、PER25倍、PBR3.5倍程度で、時価総額1兆円を超える企業ですので、TOBかけるのも大変ですが、それだけの価値があると判断したのでしょう。
親会社でも業績のよい会社は持分を増やすことにより、最終のPLの利益の増額にも貢献しますし、グループ経営の重視、子会社に言うことを聞かせる、という視点から、これからも時々、発生する取引だと思います。
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