東工大と医科歯科大学の統合話がでています。国立大学の統合といえば、合併しかできません。
そもそも文科省が動かないと実現できる話ではありませんから、文科省から働きかけがあったのでしょう。

なぜこの２校が合併をしなければならないのかというと、どうも１０兆円ファンドから資金提供を受けるため、ということのようです。これを受けるためには一定の規模が必要で、そのための統合、ということだとすれば、現場も卒業生も無視した無意味な施策です。

在校生、卒業生にとって母校がなくなるってことはとても大きなことです。合併ならなくなりはしませんが、東工大、医科歯科のOBが東工医科歯科大に変わったら、そりゃ嫌でしょう。

そして、学科が全然異なりますし、そもそも運営に困っているわけでもないのに、金のために合併させられるのであれば、悲惨です。

しかもこの１０兆円ファンドは勝手に文科省がやり始めたことで、このファンドは極めて危険だと思っています。大学にそれだけの資金を突っ込んで、その回収をどうするのか、全然議論がされていません。現場ではこれで受けた資金を安定運用するためにファンドマネジャーが採用され、動いてすらいます。以下のリンクにそれに関する記事も書きました。

https://ma-japan.info/archives/144409

今動いている制度、施策が間違っている、前提を疑うということをなくすと迷走する典型例になるのではないかと激しく心配しています。

東工大・医科歯科大の「勝ち組連合」　なぜ統合協議？: 日本経済新聞 https://t.co/LcohDPiLIW

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) August 8, 2022

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