ドンキがカネ美食品にTOBをかける。ドンキは上場会社の買収ターゲットを本当によく調べていますね。
実際にはドンキの運営会社のパンパシフィックHDですが、ここはわかりやすくドンキとしておきましょう。

以下の記事ではカネ美は業績に苦戦しているということですが、かなり回復しています。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2669/tdnet/2155773/00.pdf

今期の見込みは売上８０６億円、営業利益２２億円で業績に苦戦しているというようには見えません。
ファミマとのビジネスがあまりうまくいっていないことを示しているのかもしれません。

今回、ドンキはすでに２７％程度、カネ美の株をもっており、今回はファミマが持つカネ美株を議決権比率で１２％獲得するためのTOBということです。これが成功すると４０％弱のカネ美株をドンキが持つことになります。

カネ美は業績も堅調で、バランスシートも総資産３２０億円、キャッシュ１５０億円、無借金の岩盤の財務状況です。
これに対して時価総額２８０億円でPBR１倍切っている銘柄です。カネ美の商品をドンキで売るということが機動に乗ることも想定しても、もっともっと株を買っていくのではないかと思います。

ドンキはユニーの買収では本当にクレバーでした。
https://ma-japan.info/archives/21251

これもファミマからの買取でした。今回のカネ美もそうです。
ドンキがよく考えた結果、こうした買収になっているのか、ファミマとの関係でこうなっているのか、わかりませんが、非常に効率のよいところをリスクを減らしながら行動していることは間違いありません。

パンパシHD、カネ美食品にTOB：日本経済新聞 https://t.co/ZhXw3pHL2Z

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) July 11, 2022

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