足元の不安定な経済環境を反映して、世界中でM&Aの件数が件数、金額ともに減少しています。
その理由については、以下の記事でも分析はされています。

ここで経営の原理原則に立ち戻ってみます。
本誌では王道経営を目指すために何を考えるべきか、というまとめをしています。

○王道経営をするための「経営者のための経営管理」の考え方と手順（2019年4月18日改訂版）
https://ma-japan.info/archives/18811

本誌が考える王道経営のために要素は３つです。

・長期的に
・社会の役にたち
・最終的に企業価値をあげる

それぞれの詳細は上記のURLからぜひご確認いただきたいのですが、買収のときに重要なのは、３つ目です。
買収する企業に期待値があるということは、買収後、企業価値が実際にあがる＝儲かる、という前提があるはずです。

買収するほうとしては、その期待値を現金一括払いで負担しなければならないわけです。それだけのリスクがあるものです。売却サイドは、その期待値にどれだけの説得力があるのかが、高値で売却できるかどうかを決めることになります。

経済環境が安定しているときには、多少の失敗があっても他の事業で十分カバーできる企業であっても、足元の環境が悪い場合には、本業が不安定で、買収したあとの失敗のリスクをとる余裕がない、そういう状況であることも多いでしょう。

あらためて、M&A、買収というのはリスクが高いものなわけです。

だからといって、やる必要ないでしょ、というものでもありません。
リスクを理解し、必要とあれば、勇気をもってやっていく。そのために前提知識が必要なことは言うまでもありません。

世界のM&A、36%減　1～6月：日本経済新聞 https://t.co/Er93ieVBnI

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) July 3, 2022

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。