日立がデジタルM&Aに5,000億円投資する、と公言しています。
選択と集中にガッチリ舵を切っている日立ですが、まだまだ攻めるということでしょう。

5,000億円は、1兆円以上で買収をしたグローバルロジックのアジア進出の目的の支援にも使う見込みということです。
グローバルロジックの買収は１兆円を超えるもので、かなりのリスクをとったものですが、その財務的な考え方については本誌でもとりあげましたので、以下リンクからご覧ください。

○日立がグローバルロジック（GlobalLogic）を１兆円以上で買収したが財務は耐えられるのか？
https://ma-japan.info/archives/32936

ところで、買収、M&Aについて予算、目的などについて日立のように公言することは非常に重要です。
日立がこのような買収を考えていることは、関係者であれば誰でも知るところですが、そうでない企業の場合、自分たちに買収意欲があるか、周りはわかりません。

予算、目的、ターゲット、そして買収後、何をしようとしているのか、それを多くのかたに知っていただくことは、相手先を見つけるのが一番の難関であるM&Aの取引では、大切であるが、見逃しがちな第一歩です。

準備をしたら、それを知らせる。M&Aという取引、規模の大小に関わらず重要な基本事項です。
日立はこの点、見本とすべき行動を実践しています。

日立、デジタルM&Aに5000億円　アジア進出など投資枠: 日本経済新聞 https://t.co/USV79d84ux

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) June 13, 2022

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。