JR北海道で夜勤、転勤が不人気で自己都合退職者が２００人超になったということです。自己都合ということは会社主導の早期退職制度ではなく、自発的に退職を決めたということです。

理由は夜勤や転勤が不人気で、特に設備保守の関連の方が多く、運営に支障をきたす可能性すらあります。夜勤や転勤は今に始まったことではないはずですが、ベテランの退職、配置転換などにより現場に大きな負担がかかっている可能性は否定できません。

JR北海道は、国鉄の分割によって生まれた企業です。ビジネスモデルとして、そもそも北海道における鉄道事業では黒字経営ができず、その補填として、経営安定基金を受け入れています。これを運用して赤字の足しにし、運営をしていくためのものです。これが2022年3月末（決算書は以下リンク）で、7,000億円程度あるのですが、運用利益は500億円以上あり、どうやって運営しているかわからないのですが、相当な利回りです。それでも100億円以上の損失が出ている状態で、経営の維持が異常に難しい企業なのです。というか民営で維持していくことがとんでもなく難しい事業体です。

https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/mi/kessan/2021/pdf/00_jrhokkaido.pdf

これも今に始まったことではないのですが、コロナの影響による事業運営がさらに厳しくなった影響が現場にも出ているんだろうな、という印象です。退職された方はその後どうされるのかも気になります。

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