東洋製罐とホッカンの経営統合の中止に見るM&Aの原則とは
東洋製罐とホッカンの経営統合の中止になったと報道されています。基本合意したのが、2016年4月ですが、その後、公正取引委員会の審査が終わらず、環境も変わったため、経営統合は中止になったということです。
当事者に公取の審査はコントロールできませんが、基本合意から2年間もたってしまっては仕方ありません。業績も環境も変わってしまうからです。ただ、談合の疑いで捜査をうけているようで、結論はわかりませんが、その状況で公取もOKをだすことは難しいでしょう。
M&Aの原理原則は、相手がみつかってから、やるからやらないのか、という判断を少しでも早く実施することです。調査はしっかりする必要がありますが、いたずらに時間をかけることは絶対に避けるべきです。理由は繰り返しになりますが、環境が変わると条件が変わってしまうからです。
例えば10億円での売買交渉をしていたとします。調査に半年もかけているとその間に業績があがったり、下がったりします。その場合、10億円の売買金額自体が変わってしまいます。下手をすると2年も時間をかけていると社長や役員が変わったり、不祥事やアクシデントが起きる可能性もあります。様子をみたいなら、しばらく交渉はやめ、お互いのタイミングがあったときに再交渉すべきです。中途半端に交渉を続ける中でも、売り手は買い手に対象会社、事業の情報を出すこともあるでしょう。それは時間の無駄でもありますし、必要のない情報を外部に出し続けることになってしまうのです。
ちなみに、東洋製罐とホッカンのシェアですが、こちら(http://suik.jp/greport?code=SM000185)の元にすれば、ほとんど独占企業になってしまいますし、談合の疑いもあれば、承認されることはまずなかったのではないかと思います。
本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。洋缶HD、ホッカンHDとの経営統合を中止:日本経済新聞 https://t.co/Kma4Ge8cLZ
— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2018年3月31日
M&A仲介・アドバイザーを事業としたい方・既にされている方へ | |||
---|---|---|---|
セミナー・サービス名 | 詳細 | 金額 | 時間 |
誰にでもわかるM&A入門セミナー | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン講座の視聴 |
無料 | 2時間 |
M&A実務スキル養成講座 | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン開催の詳細とお申込み ・M&A実務スキルの詳細 |
198,000円 | 2日間 |
JMAA認定M&Aアドイザー資格取得およびJMAA会員に入会 | ・資格詳細とお申し込み | 入会金33,000円 月会費11,000円(1年分一括払) | - |
案件サポート制度 | JMAA会員が初めてM&Aアドバイザリー業務に取り組む場合、あるいはすでに何度かアドバイザリー業務に経験があっても、難易度が高い案件の場合のための、JMAA協会が会員に伴走して案件成約に向けて協力する制度です。 お申し込みは当協会ご入会後にお知らせします。 | JMAA正会員の関与する対象案件の成功報酬の50% | - |
買収を検討されている企業団体様へ | |||
セミナー・サービス名 | 詳細 | 金額 | 時間 |
誰にでもわかるM&A入門セミナー | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン講座の視聴 |
無料 | 2時間 |
M&A実務スキル養成講座 | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン開催の詳細とお申込み ・M&A実務スキルの詳細 |
198,000円 | 2日間 |
買い手様向けセカンドオピニオンサービス | ・M&Aセカンドオピニオンサービスの詳細 | 33,000円 追加相談サービス 33,000円/1時間 | 1時間〜 |
売却を検討されている企業団体様へ | |||
セミナー・サービス名 | 詳細 | 金額 | 時間 |
誰にでもわかるM&A入門セミナー | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン講座の視聴 |
無料 | 2時間 |
M&A実務スキル養成講座 | ・会場開催の詳細とお申込み ・オンライン開催の詳細とお申込み ・M&A実務スキルの詳細 |
198,000円 | 2日間 |
売り手様向けセカンドオピニオンサービス | ・M&Aセカンドオピニオンサービスの詳細 | 33,000円 | 1時間〜 |
M&A実務を体系的に学びたい方は、M&A実務スキル養成講座
メルマガ登録はこちら
大原達朗の経営リテラシー-自ら考え、行動しよう-