赤字が続く大塚家具、手元のキャッシュが大幅に減っていると報道されています。

２年以上前にも大塚家具は赤字状態でしたが、その際には100億円程度のキャッシュもあり、財務は安心できる状態であると記事にしました（http://ma-japan.info/archives/4100）。

しかし、あれから赤字を順調に出し、現在はキャッシュも80億円近く目減りし、財務は大幅悪化しています。総資産約300億円のうち、130億円以上が在庫、55億円近くが敷金保証金です。本業で稼げないとすると、資産を切り売りしていくしかありません。投資有価証券が半減しているのはその一環でしょう。

TKPと提携し、10億円の調達をしますが、ここ９ヶ月で４０億円の営業損失を出しているペースが続けば、これは３ヶ月くらいでなくなってしまいます。

今後も引き続き、資金不足が見込まれます。資金調達ができないということになると、破綻の可能性もでてきてしまいます。
2017年11月24日終値ベースで時価総額177億円です。この金額で買収を考える先があるか、キャッシュも大幅に減ってきていますので、ここれで買収を考える企業があるか、、かなりピンチかもしれません。TKPが場所の優位性を考えるのであれば、このまま相手の業績が悪化するのを待って、買い叩ける状態で買収をするか、など考えられる選択肢がいくつかでてきています。

赤字が続く大塚家具、現預金が激減 ： 東京商工リサーチ https://t.co/AuIo6JPdWm

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2017年11月26日

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