楽天がフリーテル事業を５億２０００万円で買収すると報道されています。その業界の厳しさは、東洋経済（http://toyokeizai.net/articles/-/190540?utm_source%3Drss%26utm_medium%3Dhttp%26utm_campaign%3Dlink_back）などでも言及されていますので、ここでは数値面の確認をしておきます。

詳しくは楽天のIR（https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2017/0926_01.html）にあります。

今回の対象事業は、以下の財務状況であり、完全債務超過です。楽天は債務超過を解消するだけで１２億円程度は追加で出資をする必要があります。また売上は４３億円、対象事業を分割する前のPLで大幅赤字ですし、債務超過でもありますから、赤字を垂れ流しをしている状況でしょう。楽天にはこれを再生させる算段があっての買収だと思いますが、株式に５億２０００万円の価値をよくつけてくれたものだと思います。売り手にとっては、ラッキーだったでしょう。数値面だけでいうとタダでも買ってくれる先を見つけるのが難しいという状況だからです。

売上高4,329百万円
流動資産1,405百万円
流動負債2,977百万円
固定資産472百万円
固定負債113百万円
資産合計
1,877百万円
負債合計
3,090百万円

格安スマホ、大手が包囲網　楽天のフリーテル買収：日本経済新聞 https://t.co/agm9VSn6Yp

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2017年9月26日

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