本当に役立つ「月次決算データの見方と使い方」

2.専門家が陥る罠

 近年は、特に大企業において仕事の分業化が進んでいる。月次決算を担当するのは経理担当者。経理の専門家である。しかし、自分たちの常識だけで月次決算を組んでいないだろうか。たとえば、社長を含めた営業担当、開発担当、製造担当者に分かりやすい言葉になっているだろうか。「決算の言葉が分からないのは本人たちの勉強不足だ。」無意識のうちにそんな感覚で仕事をしていないだろうか。それは誤りである。

 営業が仕事をとってきてくれるから、開発が将来売れる製品開発をしてくれるから、製造が納期通りに指定された製品を生産してくれるから、会社は回り、給料が支払える。それが経理担当者の食い扶持にもつながる。この事実をひとときも経理担当者は忘れてはならない。だからといって卑屈になる必要はない。皆さんが考えるべきはどうすれば、彼らの役に立つサービスが提供できるかを徹底的に考え、実施することである。

 先に月次決算には年度決算、税務会計と異なりルールがない、ということを述べた。これが意味するところは大きく、ルールがなければ自分で作らなければならないということだ。ルールがない以上、マニュアルを作ってこのとおりやれば万全、というようなものを提供することが残念ながらできない。そこで、本稿では月次決算実施にあたって必要な考え方を皆さんと一緒に考察してみたい。


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