これは大切です。日本銀行とGPIF、おそらく、この略称が本質をわかりにくくしているので、正式名称を確認しておく。年金積立金管理運用独立行政法人（以下、年金）が正式名称で、国民年金や厚生年金で企業や個人から集めた資金を運用している組織です。

記事によると、年金で３０兆円、日銀が１１兆円を国内株式へ投資しています。東証１部の時価総額合計が５００兆円ということなので、８％がいわゆる官によって出資されています。このような状況を官製相場といっています。

これによって、株価が高値で維持されていると言われています。当然、民間以外の資金が市場にはいってくるわけですので、株価は高くなります。また、その年金の動きを読んで、投資家もそこで稼ぎに来ます。この官製相場もいつまでも続くわけではありませんから、その効果の限界に来たときに、暴落する可能性もあるわけです。おそらく損をするのは何も知らない一般投資家でしょう。現在、高値が続いているから安心です、などと金融機関から老人に売られているようなケースが一番被害を受ける可能性があります。

将来のことは誰にも分かりませんが、これだけ大きな金額を官が動かしていて、そのことによって日本の株価が維持されている可能性が高い、という事実は最低限しっかりおさえておくべきでしょう。

公的マネー、東証１部の半数９８０社で大株主に：朝日新聞デジタル https://t.co/HDtoCG76R1

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2017年2月25日

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