ソフトバンクがスプリント株の一部をライバルであるTモバイルの株主であるドイツテレコムへ売却を検討していると報道されています。

以下の記事にもあるように、スプリントはベライゾン、AT&Tから離れた３，４位をTモバイルと分け合っています。このシェアの差は大きく、ソフトバンクもかつてTモバイルを買収し、上位とのシェアの差を一気に縮めようとしたのですが、米国当局の承認が降りなかった経緯があります。

ソフトバンクが駄目で、ドイツテレコムならよいのかどうかはわかりませんが、統合が可能であれば、ソフトバンクには十分メリットがあります。おそらく議決権のマジョリティーはとることができないでしょうが、関連会社として損益を取り組むことは可能でしょう。連結しておきたい、目先の売上を確保しておきたい、という短期的な思考がないといってよいでしょう。

もちろんマジョリティーをとって子会社としてビジネスができればそれに越したことはありませんが、それにこだわって実が採れなくては意味がありません。一方でソフトバンクはARMを買収し、半導体ビジネスへ打って出るなど、常に方向性をも変えています。

M&Aは何かの目的達成のための手段です。いつまでたっても目的化しない、こうした態度はM&Aに望む方々にとって、とても大切な例になると思います。

ソフトバンクがスプリントの売却検討…ロイター : 読売新聞
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— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2017年2月19日

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