GEが金融株を売って、投資するのはITビジネスのようです。

以下リンクの日経ビジネスの記事で最近のGEのM&Aによる投資が進んでいることが分かります。買収金額は、Meridiumに約５億ドル、ServiceMaxで９億ドル以上となります。日本円にすると1,500億円以上の投資となります。

このブログでも何度指摘していますが、GEは多くのメーカーで極めて業績のよい金融ビジネスの売却を進めています。そこで売れた資金をベースにして、IT企業を買収しているわけです。

会社の売買をする際に、一番高く売れるのはまだまだ将来伸びると思われる時期です。金融ビジネスはまさにこれでしょう。一方で、それほどの高値がつかないのは、将来の圧倒的な伸びがまだ見えない時期です。ITビジネスは高値がまだ付く時期なのでしょうが、その高値で買収する原資として、まだまだ期待のできる金融業を処分できるGEはすごいと思います。

将来のことは誰にも分かりません。調査をするだけして、その後はロジカルに、また創造的に将来像を数値面も含めて明確にして、意思決定をする必要があります。リスクは大きいので、合議ではなかなか意思決定できません。トップがきっちり責任をとって意思決定、実行をしていくことが必要になるでしょう。

日本でもM&Aで結果を残している企業はトップの力が非常に強い企業が多いのも、その現れでしょう。

IT企業の買収を加速するGE https://t.co/hE2MFY5zch

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2016年11月27日

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。