マッキンゼーが考える買収後のポイント、というテーマで記事がありました。正直いって、難しいです。

簡単にいうと、買った後何をするのか、を買う前にできるだけ具体的に項目別に出し、それを事業計画とひも付け、行動計画にまで落とし込みをすることと、それを予実管理をしっかりやっておいてください、ということです。

統合後のプロジェクト管理が疎かになりがちなのは、買ってから何をするのかが不明確であることが原因のほとんどです。

したがって、買収検討中にはビジネスのDDを最重視し、買収後に誰が何をどうするのか、をできるだけ具体的にイメージをしておいてください。これがないと、その買収をすることによるリスク、買収金額の妥当性を見ることなど出来ません。

シナジー、等と言っていて具体的なアクションが思いつかなければ、そんなものは絵に描いた餅なのです。そういって明確な根拠なしのシナジーの上に成り立った買収金額、そしてそこから算出される日本ののれんは実態のないものとして、定期償却するのが正しいのではないか、と思うことすらあります。

もう一度申し上げておきます。

買った後何をするのか、を買う前にできるだけ具体的に項目別に出し、それを事業計画とひも付け、行動計画にまで落とし込みをすることを、買い手は激しく意識してください。その他のDDは信頼できる専門家にまかせても大丈夫です。アドバイザーはこの部分でまず買い手を支えるべきだと感じています。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

Ｍ＆Ａで企業価値を最大化するためにマッキンゼーが考える買収後のポイントとは？ 【新版発売を記念したマッキンゼー特別寄稿：後編】｜企業価値の創造を考える｜ダイヤモンド・オンライン https://t.co/M3NXHk6Tjc @dol_editorsさんから

2016/09/01 07:32:13

 

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。