スカイマークが再生手続きを早くも終了したと報道されています。スカイマークについては、このブログでも何度か取り上げてきましたが、一番の問題がエアバスA380をリースで取得してしまったことでした。要するに過剰投資で債務が重すぎてしまったわけです。

民事再生では、この過剰債務を法的に整理したのでしょうから、業績がこれだけ早く好転したのでしょう。もちろん関係者の努力は相当なものがあるはずですが、努力は破綻前もしていたはずですから、最大の再生原因は足かせになっていた、リースの問題を解決したことによる影響が大きいはずです。

その問題を解決するために、A380のリースを引き継げるデルタがスポンサー候補となったこともありましたが、結局はANAがスポンサーになりました。そのリースはどこへいったのかという点ですが、結局ANAが引受けざるを得ないようです。ハワイ便にA380を導入するようです。

ANAはもちろん、この2018年に就航する便単体で利益を出していかなければなりませんが、自発的に導入した機種ではないがゆえに、そこで想定されるロスについては、スカイマークの再上場益で穴埋めをしておきたいところでしょう。業績が好調なのは原油安による影響も大きいはずです。これらを勘案するとスカイマークの再上場はできるかぎり早い時期にやりたい、関係者は考えて行動しているとみるべきでしょう。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

スカイマーク、再生手続き終結　社長「国際線に再挑戦」　　：日本経済新聞 https://t.co/QJJqyDRUDw

2016/03/29 01:52:08

 

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