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シャープへの出資は1,000億円減額で、30日の鴻海の取締役会で決定へ

シャープへの出資は、30日の鴻海の取締役会で当初予定の1,000億円減で決議される見込であると報道されています。

ここで気をつけておくべきは2点です。

1つは、M&Aの交渉で爆弾=ここではシャープの偶発債務、を交渉の最終段階まで黙っていたことが、鴻海の意思決定の遅れ、出資額の減額につながったことです。もっと早い段階でこれは出しておくべきでした。最悪、この情報を聞いた段階で鴻海が出資をやめた可能性もあります。今回はかなり運がよかったと考えるべきです。

2つ目はまだこれから取締役会で否決される可能性があることです。このブログでも述べましたが、3月末にせまったシャープの借入返済期間は1ヶ月延長されています。したがって仮に鴻海が、出資を断念、あるいは結論を先送りしたとしても、シャープは破綻しない状態なのです。可能性がある、という意味ではありますが、この結論がありうるということだけは頭にいれておく必要があると思います。

ビジネスの場合には選択肢、今後の方向性として、起こりうる事項をもれなく想定しておくことが重要だと思いますが、今回のシャープの場合も同様でしょう。

いずれにしても結論は30日には出ますので、注目しておきましょう。

 

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