これは面白い記事でした。金利が高かろうと、使い道がなかろうと、限界まで借金をして、なかなか返さない、が正しいという武蔵野社長の主張とその理由です。

私が興味を持ったのは、理由の１つです。

繰り上げ返済をすると、銀行が損をするから。これはお互いの信頼関係を構築する上で、相当重要でしょう。教科書的な経営判断で言えば、あるいは株主の立場からすれば、資金があまって、投資する機会がなければ、借入れを返済し、金利負担を軽減しろ、となるでしょう。

しかし、これは自分のことしか考えていない考え方で、資金の供給源である銀行の立場も考慮していません。短期的には良いかもしれませんが、長期的に経営を続けていくのは難しいかもしれません。長期保有の株主は同じような考えを持つかもしれませんが、短期保有の株主は要するに目先の利益が出て、株価が上がればそれでよいわけで、必ずしも彼らが言っていることが正しくないということは頭にいれておけばよいでしょう。

それでは経営者は株主の言うことを聞かなくて良いのか、ということになりますが、経営者は自身が正しいと信じることを追求すべきだと思います。過半数の株主がその経営者を認めなければ、クビになりますし、そうでなければ、その株主が株を売却することになるでしょう。

クビになった経営者は、また次の企業で勝負をすればよい。キレイ事を書いていますが、このような環境が普通にある、というような経済界になってほしいと思います。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

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2016/03/22 05:53:09

 

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