ソニーがイスラエルの半導体メーカーを２５０億円で買収すると報道されています。ソニーのIRリリースでも以下のとおりリリースされています。

以下リンク先のソニーのIRリリースには、対象会社の財務状況に関する情報がありませんが、以下ニュースのリンク元である日経新聞では、対象会社の売上が３，０００万ドル程度、という記載があります。事実であるとすれば、１ドル＝１２０円で計算して３６億円程度ということになります。これが事実であれば、利益は出ていて数億円レベルです。

モデムチップに関する技術を持っている企業のようで、技術を取りに行った買収のようですが、それであれば、かなりライバルもいたはずです。どの程度の効果があるか分かりませんが、財務数値だけでM&Aが判断されないという１つの良い事例といってよいでしょう。

しかし、ほとんどの企業はソニーのような企業が２５０億円出しても欲しい技術などを残念ながらお持ちでありません。その場合には、当然将来いくら稼げるのか、そしていくらで買収すれば買い手が儲かるのか、という視点で買収金額は決まりますので、その点はくれぐれもお忘れのないようにお願いいたします。

○LTE 通信向けモデムチップ技術を保有するイスラエル国 Altair Semiconductor（アルティア社）を買収 
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/news/20160126J.pdf

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

ソニー、イスラエル半導体メーカーを買収　250億円　：日本経済新聞 https://t.co/bgbT8umnND

2016/01/27 06:27:06

 

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