ANAが国営のベトナム航空の第三者割当増資を１３０億円で引受け、８．８％の株式を取得することになると報道されています。

ベトナム航空はこれまでJALと共同運航をしていたようですから、今回の出資で、その共同運航もANAがとることになります。１３０億円の投資という視点で見ると、共同運航の効果でそれを取り戻せることができるのか、試算は難しそうですが、今後も発展を続けるベトナムの国営航空会社と資本関係を持つことは大きなメリットになるでしょう。

また、ベトナム航空はANAとの提携によってサービス品質をあげたいという思惑もあるようで、これは重要なポイントでしょう。ベトナム航空、、、乗ったことがないので品質は分かりませんが、シンエアー、キャセイ、チャイナエアーなどアジア各国の航空会社の品質は高いですから、ANAのよい部分を吸収できるような提携になることが彼らの目標でしょう。

８．８％の資本提携は支配権という観点ではあまり重要ではありませんが、今後、さらなる追加出資などが必要な場合には当然、主要株主、提携先がその引受先として優先して検討されるはずですから、そういった先のことも考えての資本業務提携とみてよいのではないでしょうか。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

ＡＮＡ、国営ベトナム航空に出資　8.8％を130億円で取得　　：日本経済新聞 https://t.co/uKIWHnaycK

2016/01/12 21:54:05

 

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